すぴ豊です。いよいよ「キングコング:髑髏島の巨神」(本当に傑作!)が公開されます。キングコングはポップカルチャーにおける有名なアイコンの一つで、”映画発”のモンスターというところがポイント。
そして、同じく”映画発”のモンスターで忘れてはならないのが「エイリアン」です。
※過激な動画が出てくるため、グロが苦手な方は閲覧注意!※
エイリアンシリーズ最新作「エイリアン:コヴェナント」が今年公開!
映画『エイリアン:コヴェナント』予告A
今回取り上げるのはエイリアンシリーズ最新作、全米5月19日公開(日本では9月公開予定)の「エイリアン:コヴェナント」。
今でこそエイリアン=宇宙人・異星人と認知されていますが、このエイリアンというコトバは79年に公開された1作目「エイリアン」によって普及したのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=Oo1I8PtI0lM
エイリアンシリーズは、未来を舞台に超危険な宇宙生物エイリアン(ゼノモーフ:Xenomorph とも呼ばれる)に遭遇した人間たちのサバイバルというのが基本。
異星人がUFOに乗って地球を攻撃するというパターンではなく、人間が危険生物のいる場所に行くから悲劇が起こるというのがポイントです。

この生き物=ゼノモーフは成長段階によって愛称があり、まず卵からカブトガニのような幼生が飛び出し、人間の顔に付着(だからこの幼生はフェイスハガーと言われます)、付着した人間の体内で育ち、その胸を突き破って出てくる次の段階(チェストバスターと呼ばれます)、そして成体(ビッグチャップ=デカイ野郎みたいな意味らしいです)となります。
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また「エイリアン3」では人間ではなく犬(これややこしいんですが、のちにDVD等でリリースされたバージョンでは牛)に寄生したため、成体は四足動物の動きをするとされており、何に寄生するかで成体の特徴が異なるという設定があるようです。
そしてこのすべてのエイリアン事件に“ウェイランド・湯谷”という日系企業が絡んでいます。
知ってた?エイリアンシリーズの軌跡
”エイリアン”の名を課したシリーズは今まで4作作られています。一方12年公開の「プロメテウス」という作品は、79年の「エイリアン」の監督だったリドリー・スコットが”エイリアン”を意識して作ったSFスリラーでした。
正直、この作品が後の「エイリアン」にどうつながるか、いまいちはぐらされた感があったのですが、今度の「エイリアン:コヴェナント」は「プロメテウス」と「エイリアン」の間をつなぐ作品と位置付けられているそうです。
今回もメガホンをとるのはリドリー・スコット。従ってサーガとして考えるなら「プロメテウス」→「エイリアン:コヴェナント」→「エイリアン」→「エイリアン2」→「エイリアン3」→「エイリアン4」になる予定。
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なお“エイリアン”と並んで人気のキャラに“プレデター”というのがいますが(来年これも新作が作られます!)エイリアンとプレデターは、コミックス化、ゲーム化されており、その流れで「エイリアンVSプレデター」という企画ものが作られました。
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それを基にした映画も2作ほど作られましたが、これは本当に”番外編”で、先の「プロメテウス」+「エイリアン」シリーズ4作、「プレデター」3作の流れには組み込まれていません。
「エイリアン:コヴェナント」はシリーズ原点回帰の作品になりそう!
海外でリリースされている「エイリアン:コヴェナント」最新予告編は、レッドバンド版と言ってちょっと過激でグロいシーンがあります。
ALIEN: COVENANT Official Red Band Trailer #2 (2017) Ridley Scott Sci-Fi Horror Movie HD
あらすじとしては、人類の新しい植民地を求めてコヴェナント(約束の地)号で旅立った男女のクルー(植民地で子孫を増やすため、みなペアという設定らしい)が、ある惑星にたどり着きます。人類の新たな楽園と思いきや、そこにエイリアンが……みたいなストーリーのようです。
当初「エイリアン:パラダイス・ロスト(失楽園)」というタイトルだったらしく、これは“楽園が地獄だった”というこの映画のストーリーを示唆していたのでしょう。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=Oo1I8PtI0lM
アメリカ公開が5月19日なのは、79年の「エイリアン」が5月25日公開だったから(この5月25日というのは77年の「スター・ウォーズ」の公開日でもあります)そこへのオマージュでしょうか。
ちなみにエイリアン・ファンにとっては4月26日が記念日。なぜなら79年「エイリアン」に登場した惑星がLV-426という名称だったことにちなむそうです。
Alien: Covenant | Meet Walter | 20th Century FOX
また、エイリアン・シリーズには人造人間が登場し、それが物語の展開を大きく左右するのですが、今回はウォルターという人造人間が登場します。
演じるのはマイケル・ファスベンダー。彼は「プロメテウス」でも人造人間デイビッド役を演じており、デイビッドとウォルターの関係が気になりますが、そのウォルターをフィーチャーしたヴァイラル・ビデオ(ネットでの話題拡散を目的としたPR動画)も公開されています。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=B4Cmf4BuNgg
このなんとも言えない冷たい雰囲気が、今度の「エイリアン:コヴェナント」のトーンでしょうか?
先にも述べたように、「エイリアン」を立ち上げたリドリー・スコット自らが、エイリアンの本当の起源を描く原点回帰の作品になりそう。果たして「ゴジラ」が「シン・ゴジラ」になってファンを広げたように「エイリアン:コヴェナント」は”シン・エイリアン”になるのでしょうか?
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