アニメのEDも担当!人気ボカロP「すこっぷ」
2017年4月現在で殿堂入り26曲、うちミリオン3曲を持つ人気ボカロP。それがすこっぷさんです。ここでは人気曲やもっと評価されるべきハイクオリティな楽曲の紹介を通して、スコップさんの楽曲が持つ魅力に迫ります。
うまれました pic.twitter.com/U4EZKqGnDQ
— すこっぷ (@scopscop) 2017年3月4日
先日誕生日を迎えたすこっぷさんは、2008年12月4日に「ハローグッバイ<旧版>」でボカロPとしてデビューします。これまでに個人名義で7枚の同人アルバムとBALOOMレーベルからのメジャーベスト盤もリリースしています。
なお、Twitterアイコンは可愛い女の子ですが、すこっぷさんは正真正銘の男性です。
三月のパンタシア 『フェアリーテイル』
来年の1月から放送されるテレビアニメ「亜人ちゃんは語りたい」のエンディングテーマを三月のパンタシアが担当することになり、自分が作詞作曲編曲をやってます!
「フェアリーテイル」という曲です。ぜひお楽しみにです!— すこっぷ (@scopscop) 2016年11月30日
現在はボーカルみあさんを中心とするクリエイタープロジェクト「三月のパンタシア」に、作曲者として参加。2017年1月から放送を開始したアニメ『亜人ちゃんは語りたい』のエンディングテーマ「フェアリーテイル」の作詞作編曲を担当しています。
「フェアリーテイル」
先程の記事に曲については書いてあるのでここでは作ってる時のこととか書きます。この曲は特に作詞に時間がかかりました。外を出歩いたり1日3回くらいシャワーしたり漫画を読み返したりしながら作りました。サビに入っているコーラスがお気に入りです。#あの歌レコメンド— すこっぷ (@scopscop) 2017年3月8日
この楽曲では特に作詞に苦労したらしく、ご本人のTweetからも試行錯誤のほどが伝わってきます。
その甲斐あってか、人と人の心が少しずつ通い合って、関係が積み重ねられていく様子を、丁寧に繊細に描いた歌詞になっています。そこに『亜人ちゃんは語りたい』の原作の物語を重ねると、筆者の涙腺は一瞬で決壊します……。
TVアニメ「亜人ちゃんは語りたい」/第3弾PV
こちらはアニメ『亜人ちゃんは語りたい』のPVです。作品自体もとっても面白く、考えさせられるので、「フェアリーテイル」の良さを堪能するためにもぜひ一度観てみてください。
「カナリア」歌ってみた すこっぷ
すこっぷさんは歌い手としてもこっそり活動しています。こちらは2010年1月28日に投稿された、ボカロP・bakerさんの「カナリア」という曲を歌った動画です。純粋無垢な少年のような歌声が「可愛い」と評価されています。
懐かしいボカロシリーズ、次のフォルダは「すこっぷ」私のボカロフォルダは作曲者別になってるのです。
すこっぷさんはアイロニや指切りが人気なのかな。切ないメロディーが多い。曲に使われる鍵盤楽器の音が本当に多彩で素敵です。私が好きなのはドミノ倒し、ムラサキ、そして指切り— 雪 (@piano_piano_) 2016年9月4日
すこっぷ節いいね!切ないようなもやもやした感じがたまらなく好き
— ころも (@krmooo) 2012年2月5日
マルチな才能を持ち、現在はメジャーシーンにも進出したすこっぷさん。以下ではそんな彼の楽曲を全6曲紹介していきます。
切なくて可愛い!すこっぷのミリオン全3曲を紹介
まずはすこっぷさんの代表曲といえるミリオン全3曲を紹介しましょう。
【初音ミク】指切り【オリジナル曲PV付】
1曲目は2010年4月28日に投稿されて、現在141万回以上再生されている「指切り」です。
すこっぷさんの初期を支えたイラストレーター・まつとりさんのレトロな絵と、すこっぷさんの書いたレトロな曲、そして恋い焦がれる「遊女」の想いを描いた歌詞が見事に調和した名曲です。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm10533832
本作の大筋は自分の意思で恋ができない遊女が、ただ一人の男を愛してしまったという物語です。それだけでも十分に切なさがありますが、本作の歌詞はそれだけで終わりません。
すこっぷPの「指切り」 意味わかるとホント切ないよの…
— ゆいとまる@最遊記用 (@xyuitomarux) 2011年6月16日
というのも終盤に登場する「髪切り」や「爪剥ぎ」は近世日本の遊女が自分の恋心を示すために行ったものであり、「指切り」はその最上級の行為だったという言い伝えがあるからです。ヒロインの「あたし」の切実な想いが痛いほど伝わってきます。
@lolaremonn5901
②すこっぷPの、指切り昔、女郎は恋の相手に自らの指を切り落として贈ったと伝えられており、それを題材にとった曲。PVもメロディもレトロな感じが出ていてかわいい。ちなみに江戸時代頃には指の代わりに指の形のすあまを贈るようになったとか。
— ローラ (@lolaremonn5901) 2016年5月17日
非常に切ない本作ですが、レトロなPVや曲調、そしてラストの「指切った」というミクちゃんの歌声の中にはどこか「わがままな女の子」の可愛らしさが漂っています。聴いていてただただ悲しい気持ちにならないのは、そのためなのかもしれません。
【初音ミクSoft】 アイロニ 【オリジナル曲PV付】
2曲目は2012年5月24日に投稿され、現在約139万回再生されている「アイロニ」です。すこっぷさんのTwitterのアイコンにもなっている「アイロニちゃん」の由来になった曲でもあります。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm17910036
頑張り疲れた人、でも「頑張らなきゃ」と思って焦りを感じてしまう人の心をシンプルに描いた歌詞が、聴く側の心を優しくほぐしてくれます。
@shio_ux ⑤アイロニ:すこっぷ
少し歩き疲れたんだ。から始まるとても切ない音楽。この曲で本を制作するくらい大好きでした。旋律が穏やか、静かでゆったりした感じがするので好きです( ˘ω˘ )— シヲ (@ririt_rit) 2014年9月22日
その優しさは自分の弱音や愚痴、わがままを代弁してくれるので、ついリスナーもコメントで本音を吐き出してしまうほどです。途方に暮れてどうしていいかわからない切ない気持ちを、丁寧に描いた名曲といえます。
【初音ミクSoft】 アイロニ 【オリジナル曲PV付】 (4:10) #sm17910036 http://t.co/tuTdDrS この物語でこのタイトルなのが考え深い。可愛いけど痛烈で、しみじみ感じる曲。すこっぷ節良いわあ好きだ。
— 架乃 (@kuroikano) 2012年5月24日
ただやっぱりすこっぷさんの楽曲は「可愛さ」もあります。アイロニちゃんが奮闘するPVはもちろん、「バカ」「ヤダ」といった歌詞やポップな曲調も可愛いですよね。この切なさと可愛さの絶妙な配分がすこっぷさんの楽曲の魅力なんです。
【GUMI】ケッペキショウ【オリジナル曲PV付】
3曲目は2012年12月16日に投稿され、現在約125万回再生されている「ケッペキショウ」です。不条理な世の中への絶望と諦めを描いた作品で、曲はロック色が強くなっています。PVは独特の作風で人気のアボガド6さんです。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm19595505
歌詞に共感する人も多く、ここでもコメントに自分の心情を吐き出す人が少なくありません。人によってはコメントの絶望や諦めが感染してしまうかもしれないので、そのような場合はコメント非表示推奨です。
@momiji_zuki すこっぷさんにハマったw
ケッペキショウ凄く共感!— _ (@doukeshi_49) 2012年12月16日
また本作はすこっぷさんの曲の中でも可愛さ成分がかなり少ない楽曲です。もちろんロックテイストの楽曲や、メッセージ性の強い歌詞は魅力的ですが、くれぐれも「可愛い」を期待しすぎないようご注意ください。
もっと聴かれるべき!すこっぷさんのおすすめ曲3選
続いてすこっぷさんの楽曲の中から、特に「もっと聴かれるべき!もっと聴いてほしい!」とおすすめしたい3曲を紹介します。
【初音ミク】『ハローグッバイ』<修正版>【オリジナル】
1曲目はすこっぷさんが自身のデビュー作を修正した「ハローグッバイ」の修正版です。2009年6月14日に投稿されて現在約3.8万回と再生回数は少なめですが、間違いなく名曲です。
すこっぷのハローグッバイ泣けるなぁ(´・_・`)
— ネッペ山 (@ledneppelin) 2012年8月26日
本作は震えるようにか細いミクちゃんの歌声、想いが「あなた」に届くようにと願いを込める歌詞、ピアノで聴かせる王道バラードの曲と、ボカロ名曲が揃えるべきものをきっちり揃えているんです。コメント非表示で聴き入れば落涙は必至です。
【初音ミク】らぶ・いぐにっしょん【オリジナル】
「もっと可愛さ成分くれよ!」という人におすすめなのが、ハートが飛びまくっているポップな楽曲「らぶ・いぐにっしょん」です。再生回数は2009年5月3日に投稿されて現在約4.6万回。まだまだいろんな人に聴いてほしい可愛い曲です。
らぶ・いぐにっしょん可愛いなぁやっぱ
— よっちぃ (@yocchixi) 2013年9月7日
恋が成就した女の子の浮ついた気分を甘々に描いた曲なので、すこっぷさんの持ち味の切なさ成分はあまりありません。「スコップさんの中にある可愛いが振り切れるとこうなる」という感じの楽曲です。ただただ可愛さを求めている人におすすめです。
【初音ミク】星屑サテライト【オリジナル】
最後に紹介するのは、2009年10月9日に投稿されて現在約16万回再生されている「星屑サテライト」です。ここまで紹介してきた2曲よりは再生されていますが、曲・歌詞の完成度から考えると、まだまだ評価されるべき楽曲です。
星屑サテライト良いわぁ……。可愛い。
— ★☆唄☆★ (@uta0228) 2012年3月17日
現実ではもう会えない「君」への想いと夢の中でのデートの様子を描いた切ない歌詞、電子音たっぷりの可愛らしい楽曲。「星屑サテライト」はまさにすこっぷさんの真骨頂ともいうべき1曲なんです。
にもかかわらず再生回数は約16万回。これは不当な評価と言わざるを得ません。ぜひみなさんも一度聴いて、だまってマイリス登録してください。
すこっぷは「切なさ×可愛さ」を極めたボカロP
切なさと可愛さは一見相容れない要素かもしれません。でも切なくなるのは一生懸命だからです。一生懸命になれば必ず可愛くなります。だからこそ「切なさ×可愛さ」という組み合わせには無限のキラキラした可能性があるんです。
ずっとすこっぷPさんのマイリス聴いてる 良い曲ばかりだ~
— 葵 (@aoaoaoaoiao) 2013年1月10日
すこっぷさんの楽曲には、こうして切なさの可能性を広げる要素がたっぷり盛り込まれています。まさにすこっぷさんは「切なさ×可愛さ」を極めたボカロPといえます。ぜひ皆さんもスコップさんのマイリス巡回をして、彼の世界観にどっぷり浸かって可愛くなりましょう(?)
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