VOCAROCKの使い手!ボカロP「かいりきベア」
かいりきベアさんはオリジナル曲の小説化されたり、ゲームの主題歌に採用されたりと、別メディアとも積極的につながっているボカロPです。ここでは彼の作るボカロ曲の魅力に迫ります。
新曲を作ってます pic.twitter.com/lCPpTXfCul
— かいりきベア
超会議ボカニコ出演 (@kairiki_bear) 2017年3月8日
かいりきベアさんは2011年6月2日に初音ミクちゃんを使ったボカロ曲「ワカレノオト。」でデビュー。現在は数多くの殿堂入り曲を持つ人気ボカロPとして各所で活躍しています。
生のバンドサウンドとロックなメロディライン、そして独特のトガった歌詞の世界観が大きな魅力です。2011年8月25日に投稿され、現在約14万回再生されている「爆砕プリン」は、プリンを落とした悲しみを無駄にカッコいいロックで表現したボカロ曲です。
【初音ミク】アルカリレットウセイ【オリジナル曲】
こちらは2016年11月25日に投稿され、2017年3月20日現在約36万回再生されている「アルカリレットウセイ」です。現時点でかいりきベアさんの最新オリジナル曲であり、スマホゲーム「#コンパス」のキャラクターの1人リリカちゃんのテーマソングです。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm30105817
アルカリレットウセイでさ、リリカちゃん結構キツイこと言ってるけどサビでは「嫌いにならないで」とか「離れてかないで」とか弱気なこと言ってるの良い
— ▫️えりココ▫️は課題捨てたフレンズ (@Prod5Su) 2017年3月8日
アルカリレットウセイは、本来ならリトマス紙を赤→青に変えられるのに自分は真っ赤で澄み渡る空のような青色に憧れてるけど赤のままのありのままの自分を受け入れる(要約)曲で、リリカちゃんの衣装1のリトルマスカレードは略してリトマスであって水色なのだ…! この素晴らしさにひれ伏せ…
— 無回転 (@mkigururun) 2017年3月9日
ゴシックなムードを漂わせながらも、バンドサウンドもしっかり組み込んで、おしゃれなロックに仕上げています。ささやくようなミクちゃんの声も、悲しくも可愛らしい歌詞の世界観を反映しています。
このキャラデザインとこのテーマソングの組み合わせは、裏に渦巻く物語を想像して引き込まれますね。
ストーリー性が魅力!人気曲「マネマネサイコトロピック」シリーズ
独特の世界観を展開するかいりきベアさんの楽曲の中でも、小説化されるほどのストーリー性を持つのが人気曲「マネマネサイコトロピック」と、その続編として作られた「イナイイナイ依存症」です。
【GUMI】マネマネサイコトロピック【オリジナルPV】
「マネマネサイコトロピック」は2013年8月23日に投稿されて、2017年3月16日に再生回数が50万回を超えました。
「自分がもう一人いれば楽なのに」と願った少女が、自分のニセモノに存在を奪われていくという悲劇を、ピアノの旋律がカッコいいロック調の曲に乗せて描いた1曲です。
【既刊情報】かいりきベアさんの人気楽曲「マネマネサイコトロピック」が、ご本人の原作・原案でノベル化、好評発売中です。結来月ひろはさんが執筆、しおみづさんがイラスト・挿絵を担当しています。よろしくお願いします。https://t.co/e1iyyCJDpV
— ノベル編集部(@PHP研究所) (@vocalo_novel) 2017年1月13日
2015年3月4日にはPFP研究所によってかいりきベアさん原作・原案で小説化されています。
ヒロインは勉強漬けの毎日を過ごす女子高生二条マヤ、彼女が「もう一人の自分」を祈るのは携帯アプリ。原曲のホラー感と若者の悩み、そして現代性をうまくクロスオーバーさせた道具立てとシナリオです。
【GUMI・鏡音リン】イナイイナイ依存症【オリジナルPV】
こちらが続編の「イナイイナイ依存症」です。2014年8月22日に投稿されて、現在23万回以上再生されている人気曲のひとつです。「マネマネサイコロトピック」よりもハイテンポでハードなロックに仕上がっています。
ストーリーは「全部なくなればいい」と願ったヒロインが、周囲の人間だけでなく自分自身の過去や未来も失ってしまうという、「マネマネサイコロトピック」を引き継ぐホラーチックな悲劇。「愛」「無い」などの繰り返される歌詞が、曲に狂気的な味付けをしています。
動画投稿しました( 'ω' و(و
神であるMARETU神によって神なるアレンジになった『イナイイナイ依存症』です。
そして今年マネマネサイコトロピック小説続編として、イナイイナイ依存症の小説化が決定しました!https://t.co/MCOXKoh108 pic.twitter.com/tpaFxmGrEt— かいりきベア
超会議ボカニコ出演 (@kairiki_bear) 2017年1月6日
小説化が発表されたのは2017年の1月6日。発表と同時に人気ボカロPであるMARETU(極悪P)さん編曲のアレンジバージョンを投稿しています。こちらはすでに再生回数30万回を超えるヒット動画となっています。
イナイイナイ依存症のMARETUさんverマジで神ってるから皆さんニコ動で聴いてみてください
— 0樹 (@osel0ki) 2017年1月29日
MARETUと共同のREMIXなのかな?それのイナイイナイ依存症は元曲とは別の味があって好きだなぁ
— ✝漆黒ノ光龍ライト・オルタ✝ (@right9928_sabu) 2017年1月24日
オリジナルよりもデジタル感をプラスし、ボーカルの滑舌もより明瞭にリマスターしています。頭の中でキーの高いミクちゃんの声が響き渡り、オリジナルとはまた違った中毒性が加わりました。小説も、今回はどんな内容になるのか楽しみですね。
出世作は狂気のロック!「ロリィタ」三部作
ここまでの楽曲でも十分かいりきベアさんのトガり具合は感じてもらえたと思いますが、実は彼の出世作は別の方向に激しくトガっていました。それは狂気と呼んでいいほどです。ここではその出世作に連なる「ロリィタ三部作」(筆者命名)を紹介します。
【GUMI】完全懲悪ロリィタコンプレックス【オリジナル曲PV】
こちらがその第一作目にして、かいりきベアさんの出世作となった「完全懲悪ロリィタコンプレックス」です。2012年8月9日に投稿されて、現在46万回以上再生されています。ゴリゴリのロックに、ロリコンを断罪する歌詞が乗せられた狂気のロックです(笑)

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm18571355
買ったCDに完全懲悪ロリィタコンプレックスが入ってまして。約5分罵倒されました。はい。
— かず(シュミアカ) (@kazu_hobby) 2017年3月9日
PVではロリの化身のような鏡音リンちゃんとともに、大人の女性代表と言わんばかりのセクシーな衣装のGUMIちゃんが延々と「このロリコンどもめ!」と罵倒してきます。ハードなロックと合わさってその言葉はロリコンたちにビシビシ突き刺さります。
こんなにセクシーなGUMIちゃんの罵られるなら、ロリコンになってもいいかも(錯乱)
【GUMI】暴走ロリィタホリック【オリジナルPV】
しかし第二作目「暴走ロリィタホリック」では、先ほど罵倒し続けていたGUMIちゃんが実は真性ロリコンだったことが明らかになります(笑)曲調も第一作目とは違い、かなり明るめのエレクトリックポップになっています。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm20217064
暴走ロリィタホリックのリンちゃん可愛すぎて
— ゆいちゃんまん (@dau_1229) 2014年10月5日
☆4周年☆
謎の中毒性がある
だんだんと正気を失っていくかんじが、よく表現できている
あと、何気にGUMIの調声がすごい
リンちゃんかわいすぎだろ【GUMI】暴走ロリィタホリック【オリジナルPV】 #sm20217064 https://t.co/u0pVRP7gys
— T. (@tmk_96969171171) 2017年3月1日
ご覧ください、この据わった目で「計り知れない可愛さ」と言ってしまうロリコンお姉さんを。しかしその隣で無邪気な表情を見せる天使なリンちゃんを見ると……これはかいりきベアさんの主コメを引用せざるを得ません。「たまにはロリコンもいいよね!」。
ちなみに本作は2013年3月1日に投稿されて、現在35万回以上再生されている人気曲です。なんだ、みんなロリコンなんじゃないか(違う)
【GUMI】悪性ロリィタマキャヴェリズム【オリジナルPV】
三作目がこちらの「悪性ロリィタマキャヴェリズム」です。2013年12月26日に投稿されて、殿堂入りを果たしています。
マキャヴェリズムとは「国家の利益のためなら何をしても許される」というルネサンス期の思想です。つまるところGUMIちゃんのロリコンがついに国家レベルにまでこじれたという曲です(?)

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm22534527
3周年記念!!!
毎回ギターすげぇ……
マネマネとどういう関係ですか?
何気にGUMIの調声すごい【GUMI】悪性ロリィタマキャヴェリズム【オリジナルPV】 #sm22534527 https://t.co/Ea2s36xRuW
— T. (@tmk_96969171171) 2016年12月25日
しかし「こども」を連呼し、「ロリロリラーラーリラ」という歌詞を置いておけば、GUMIちゃんの調声やギターをはじめとする演奏はかいりきベアさんの実力がいかんなく発揮されています。この狂気と真面目なロックの融合が彼の最大の魅力といえるでしょう。
トガったロックが好きなら「かいりきベア」!
「マネマネサイコトロピック」シリーズや「ロリィタ三部作」以外でも、かいりきベアさんの楽曲にはどこか一筋縄ではいかないトゲがあります。このトゲこそが一度ハマってしまうと抜け出せない、かいりきベアさんの魅力なのです。
窓付き@&かんせるコラボアルバム「ローグメモリー」
とらのあな店舗特典CD収録の「残酷な天使のテーゼ」
かいりきベアがオケのアレンジカバー担当しました!歌唱は窓付き@さん(@madotsuki_)だよおおおお!
この次もサービスサービスゥ☝☝ pic.twitter.com/LqlJHOQ97K
— かいりきベア
超会議ボカニコ出演 (@kairiki_bear) 2016年12月16日
それもこれも、かいりきベアさんの確かな演奏力あってこそのもの。トゲのある世界観と完成度の高いロック、この二つの組み合わせの虜になった人は、ぜひかいりきベアさんのマイリスをガンガン聴き込みましょう!
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