ハチさんの新曲「砂の惑星」とは?
新曲投稿しました。よろしく。
ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」 https://t.co/nBy4qKBtc4 #sm31606995 #ニコニコ動画
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) 2017年7月21日
米津玄師名義でも活躍するボカロPのハチさんが、2017年7月21日、4年ぶりにハチ名義での新曲を発表しました。タイトルは「砂の惑星 feat.初音ミク」。
ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」
MVは今回も、ハチさんと何度もタッグを組んでいる映像集団「南方研究所」とのコラボ。キャラクターが一面砂だらけの世界を歩いていく映像は、とても印象的です。
砂の惑星、スルメ曲過ぎるだろ。ずっと聴いてる。
— 黒蜜松@現在低浮上 (@osmt9120) 2017年7月25日
また、この曲は初音ミクの体感型イベント「マジカルミライ2017」のテーマ曲でもあります。マジカルミライ公式サイトではハチさんが「今、ミクと曲を作るならどういう形が最適か」を考え、生まれた楽曲であることを語っています。
「あとは誰かが勝手にどうぞ」は過去のボカロ曲を聴いた誰かがまた新しいボカロ曲を作っていけばいい、ここは何もない砂の惑星で創作は自由だ、みたいな意味だといいなぁっていう考察
— 国産みかん@SMT埼阪 (@mikyu_D) 2017年7月25日
歌詞もMVも独特な雰囲気であることから、SNS上ではハチさんの思いを読み取ろうとさまざまな考察がされています。
朝から砂の惑星聴いて号泣しました
— ケンケン (@kk_fuku2) 2017年7月25日
投稿からたった2日で110万再生を突破した話題の楽曲「砂の惑星」。意味深な歌詞やMVに散りばめられたモチーフに焦点を当てて、楽曲の世界観とメッセージをさらに掘り下げていきましょう。
「砂の惑星」に対する考察

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
「砂の惑星」MVは、青髪ツインテールの人物が仮面をつけた人(?)を引き連れて、砂の世界を厳しい表情で突き進んでいきます。ツインテールの人物は初音ミクにも見えますが、雰囲気が違うことと、服装が米津さんのライブ衣装に似ていることから米津さん自身の投影とも考えられます。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
途中、ツインテールのキャラクターは記念撮影なども行います。しかしその表情は険しく、あまり楽しんでいるようには見えません。MV内で唯一、楽しそうな雰囲気が溢れるのは公式衣装に身を包んだ初音ミクが登場するシーンです。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
MVでミクが登場するシーンの前後には、ハチさんの代表曲「マトリョシカ」や「パンダヒーロー」を連想させる歌詞が登場。ミクは、七色の鍵盤の前に立ち笑顔を振りまきます。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
初音ミクがアーティストとして広く認知され、ハチさんが「マトリョシカ」を発表した2010年には、wowaka(現実逃避P) さんの「ワールズエンド・ダンスホール」、DECO*27さんの「モザイクロール」なども発表されています。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
歌詞の中にはそれらをイメージさせるキーワードが散りばめられていることから、この曲がかつてのハチさんだけでなく過去のボカロ業界全体を表していると考えることができそうです。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
ミクが笑顔を振りまく和やかな時間が過ぎ去ると、舞台は砂埃が舞う薄暗い世界へ逆戻り。途中で分かれ道にぶつかり、2人のキャラクターとはお別れのときが来ます。しかし最後にはツインテールのキャラクターが、手を振る2人のもとへ真っ直ぐに進んでいくシーンが…。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
道の先にいるのは、先ほど別れたキャラクターなのか、それともまったく新しいキャラクターなのかは分かりません。砂埃にかきけされる演出から、未来のことは分からないととらえることもできます。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
キーワードとして、歌詞にもMVにも何度も登場するのが「林檎」です。林檎は、旧約聖書「創世記」では、食べることで善悪を知ってしまう果実とされています。

出典:https://youtu.be/AS4q9yaWJkI
ボカロ業界をはじめ、インターネット上では賛否両論のぶつかり合いが絶えません。優しく突き放すようにも感じられる歌詞は、一人ひとりの善悪の主張が激しくなりすぎた現状へ、判断をゆだねているメッセージなのかもしれませんね。
砂の惑星、考察が面白くて見入って、聞き込んでるうちに耳になじんできた。
米津さん自身に歌ってほしいんだけどないのだろうかね・・・— LeOnAL@ (@leonal_sing) 2017年7月25日
ボカロファンの中では、「砂の惑星」は米津さん自身が歌う楽曲ではなく、初音ミクの楽曲として発表していることに、大きな意味があるのではないかという意見が目立っています。
昨日、米津玄師さんが「ハチ」名義で作った曲「砂の惑星」を聞いたんだけど、歌詞の意味が全く理解出来なくて、コメント欄見たら物凄く納得できる考察見つけて感動してる pic.twitter.com/tnFzN7mKWP
— あれぐろ先輩 (@RUNAR555) 2017年7月22日
さらに、動画のコメント欄やSNS上には、色んな人の考察や曲に対する印象が書き込まれています。曲に対しての感じ方はそれぞれ違い、正解はないからこそ、自分はどう感じたか考えてみるのもいいかもしれませんね。
砂の惑星の歌ってみた動画も話題!
砂の惑星、みんなどんどん歌ってくれよな
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) 2017年7月23日
「初音ミクが歌うからこそ意味があるのでは?」という考察がされる「砂の惑星」ですが、ハチさん自身は上のようなツイートをしています。ハチさんは、歌ってみた動画の投稿に前向きなんですね!
【歌詞付き】砂の惑星 / ハチ (米津玄師) 【cover】
そして、「砂の惑星」の歌ってみた動画がどんどん増えています。こちらは、歌い手ましゅうさんによる歌ってみた動画!

出典:https://youtu.be/eQ3PEcyjHDA
畳み掛けるような歌詞や、高低差のあるメロディも伸びやかに歌い上げています。ましゅうさんの動画コメントにある通り、ましゅうさんがボカロに触れてきた9年間に対する、熱い思いが詰まっている動画です。
砂の惑星/ハチ【カバー】
芝稜太郎《シバリョウタロウ》さんの「砂の惑星」カバー動画は、ギターの弾き語りカバー。イントロのアルペジオや、力強いギターフレーズも見所です。

芝さんも、コメント概要欄で楽曲や歌ってみた動画に対する考えを載せています。「砂の惑星」は、色々な歌い手さんやボカロPが自分の考えを深めるきっかけになっているんですね!
砂の惑星に、あなたはどう感じた?
凄くかっこ良かったから描きたくなって描いた。とてもいい曲でした。
今回もコピックマルチライナーのみで。#砂の惑星 #初音ミク #絵描きさんと繋がりたい pic.twitter.com/wmovFEYuej— hiroto (@ododod10) 2017年7月25日
ハチさんらしい楽曲センスが光る「砂の惑星」は、意味深な内容だけでなく中毒性の高さも特徴です。意味や内容を考えるために聞き込んでいたら、ハマってしまったという人も少なくありません。
砂の惑星 pic.twitter.com/O2CjJastll
— カロウジ。 (@ujinkokann) 2017年7月23日
考察する人や歌う人、さらに描く人まで増えている「砂の惑星」。あなたは、ハチさんからのメッセージをどう捉えて、どのように感じ、どんな形に残しますか?
The post 米津玄師さんがハチ名義で新曲を発表した理由は?「砂の惑星」考察が話題 appeared first on dora.