出典：http://www.nicovideo.jp/watch/sm2406770
発表から8年経っても愛され続ける「桜ノ雨」
さる5月22日、TV朝日の音楽番組「題名のない音楽会」が『平成VS昭和 いま歌いたい合唱曲の音楽会』特集を放送。その楽曲の中にとある曲がノミネートされたことが話題になりました。
2位桜ノ雨_(:3 」∠)_
まじかよ。中学の時に歌ったわ。— たま小 (@rarirori_haberi) 2016年5月22日
桜ノ雨！！！
卒業式で歌った、、、、
懐かしいわ、#題名のない音楽会— とも@固定ツイRTお願いします (@Kotaro_HQ_Love) 2016年5月22日
桜ノ雨、曲自体は知ってるけど初音ミク出始めた時点でそれなりにでかかったから合唱で歌った事ない…定番合唱曲になってんのか…びっくり
#題名のない音楽会— よいち@定期的な目疲れマン (@yoichi5439) 2016年5月22日
その曲というのはボカロ曲「桜ノ雨」。今や中高生が卒業式や合唱コンクールで歌う鉄板の合唱曲になっている曲です。
8年前にニコニコ動画に投稿された「桜ノ雨」は「歌ってみた」や「踊ってみた」などの派生動画としてはもちろん、ライトノベルや映画としても愛され続ける作品となっています。ここではこの名曲「桜ノ雨」について紹介します。
【初音ミク】桜ノ雨【オリジナル曲】
「16歳の少女・初音ミクが現代を生きたとして、学校生活最後の日、彼女は何を思い、何を歌うのだろう。そんな想いからこの曲は生まれました。」作者コメント欄にそう記されて2008年2月23日に投稿されたオリジナル動画がこちらです。
出典：http://www.nicovideo.jp/watch/sm2406770
総再生回数は297万回とトリプルミリオンを目前に控え、コメント数は24万以上、マイリスト登録数は約8万5,000と凄まじい人気を誇っています。
2012年にはライトノベル化され、現在は第5シリーズまで刊行されています。「曲も好きだし小説も好き」という人も多いようです。
桜ノ雨と白ノ娘だっけかな
小説で泣いた— 癒月虹汰@独歩吟客 (@yuzuki_kouta) 2016年4月6日
桜ノ雨は小説ですごく良かったからまた見たい
— 孤児 きゅお (@kyuo9090) 2016年4月12日
そして2016年3月には待望の実写映画化が実現します。
映画『桜ノ雨』予告
舞台となる音浜高校合唱部に所属するヒロイン・未来（みく）が、部活や友情、恋に将来とほろ苦くも甘い青春を一歩一歩進んで行く物語となっています。
『桜ノ雨』初めて訪れた木場の映画館で鑑賞。大好きな監督ウエダアツシさんの作品です。カットの一つ一つを丁寧に…少し長回しに撮り紡いでゆくのが特徴的で、背景が持つ美しさや問題もきっちり物語に描かれていました。 pic.twitter.com/lQwjLibFlh
— Hard-boiled (@Peaceful_King) 2016年3月19日
桜ノ雨を鑑賞してきました。
合唱部を舞台にしたストレートな青春映画で、ラストは予定調和だがそれが逆に涙を流しやすい準備を促している。
「自分が一番楽しまないとお客を楽しませられない」この言葉は全てのパフォーマーに送りたい。#桜ノ雨 pic.twitter.com/PXOEas50fL— Pix✯el (@Pic_ture_xel) 2016年3月19日
いやはや、予告編だけで筆者の目はつゆだくです！
どうして「桜ノ雨」はこんなにも人気なのか？
このボカロ曲がここまでの人気を博するようになったのは、曲自体が素晴らしいということも当然あります。
教 室 の 窓 か ら 桜 ノ 雨
ふ わ り 手 の ひ ら 心 に 寄 せ た
み ん な 集 め て で き た 花 束 を 空 に 放 と う
忘 れ な い で 今 は ま だ 小 さ な 花 弁 だ と し て も
僕 ら は 1 人 じ ゃ な い
— ♡♡すき♡♡ (@stylove_love) 2016年4月24日
桜が雨のように舞う情景や優しい3月の風に吹かれながら別れを惜しむ卒業生の心情を、こんなに丁寧に描いた楽曲はなかなかありません。
卒業式は
桜ノ雨が歌いたい— SHNY シノン13 (@SHNY_shinon13) 2016年4月23日
ｷﾀｷﾀｷﾀｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ≡(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)≡ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
桜ノ雨といえば先輩が卒業式で歌ってたなぁ、あれは泣いた https://t.co/xzL1iR1X0j— ❁ゅぅ❁@固ツイRT(ㅅ˙³˙)♡ (@f7y_g) 2016年4月19日
実際に全国の卒業式の曲としても歌われていることから、現役の学生たちの心情を的確に描写していることがわかります。
しかしこの曲がここまでの人気曲になったのは曲自体の魅力だけではありません。作者であるhalyosyこと森晴義さんと、彼が所属するバンド「absorb」で企画する「桜ノ雨プロジェクト」の努力の賜物なのです。
absorb「桜ノ雨」
こちらは2008年11月にabsorb名義で発表した「桜ノ雨」のPVです。桜ノ雨プロジェクトは森さんの「『桜ノ雨』で合唱がしたい」という想いをもとに「全国の学校の卒業式で歌ってもらう」という目標を掲げます。
桜ノ雨プロジェクト懐かしい
— ガルパン4dxおじさん (@sakirinnsyann) 2015年3月17日
そしてCDデビューを含む様々な企画を立ち上げ、「桜ノ雨」を今の人気へと導いたのです。
「桜ノ雨プロジェクト」の企画動画を観てみよう！
森さんをはじめとするabsorbのメンバーの想いがぎっしり詰まった「桜ノ雨プロジェクト」。次に彼らが企画した「バーチャル合唱」「リアル合唱」の動画を紹介します。
「桜ノ雨」２６２人でバーチャル合唱Ver. （編集：halyosy）
こちらはバーチャル合唱第1弾動画です。総勢262人が「声」を提供した4部合唱となっており、それだけでもこの曲がどれだけ愛されているかがわかります。
原曲も好きだけど、合唱Ver.もいいね！卒業シーズンは過ぎちゃったけどいつ聴いても泣けてくる。
「桜ノ雨」２６２人でバーチャル合唱Ver. （編集：halyosy） (6:44) https://t.co/V0dvxg0aNh #sm3413001
— makoリントン (@makorinton_15) 2016年4月3日
桜ノ雨はバーチャル合唱版が好きです。
— 怪盗キッド♡ (@kid1412_nari) 2016年3月25日
次に紹介するのは2008年8月30日、都内某所で開催された「桜ノ雨 – 合唱 in TOKYO」のリアル合唱動画です。
企画第三弾】桜ノ雨 – 合唱 the MOVIE【リアル合唱】
北は北海道、南は沖縄から集まった参加者は総勢96人。これだけの人数がこの曲のために集まり、この曲のために歌っている。それだけですでに感動的ですよね。
「『桜ノ雨』プロジェクト」ってのがあって、第１・２弾が音声合成するバーチャル合唱／第３弾が集まってやるリアル合唱／第４弾がバーチャル合奏…って、どんどん広がっているんだよね。そういう風に精力的な活動をしてる、っていうところを、ぼくは好きがってるのかも。あ、もちろん、いい曲だしね。
— あきじゃん (@akijanjan) 2011年12月28日
筆者の涙腺はとっくにHPゼロです。
実は小林幸子も歌ってた！「桜ノ雨」動画いろいろ
桜ノ雨プロジェクトが企画した動画以外にも実に様々な動画が作られている「桜ノ雨」ですが、実は「あの」小林幸子さんも歌っていることをご存知でしょうか？
【小林幸子】桜ノ雨 歌ってみた【時をかける幸子】
ドーラでは「千本桜」を歌ったり、ボカロになったりする小林幸子さんを紹介してきました。さすがはラスボス、「桜ノ雨」も完璧に歌い上げています。
桜ノ雨とかもう小林幸子のイメージしか無い
— あばうと (@ABout_NC) 2016年5月22日
小林幸子の桜ノ雨が素敵過ぎる…
— レミュー (@remyu0817) 2016年4月30日
出典：http://www.nicovideo.jp/watch/sm28539950
3分30秒ごろにはまさかのさっちゃんのセーラー服姿も拝めますよ！
【ちびまる子ちゃんで】さくらのあめ【歌ってみた】
「描いてみた」の絵に合わせて『ちびまる子ちゃん』のキャラの声マネをして歌った動画です。
出典：http://www.nicovideo.jp/watch/sm10259608
こちらの動画は「『桜ノ雨』を歌ってみた（男性キー2下げVer.）」の音源を使った「【ちびまる子ちゃんで】さくらのあめ【描いてみた】」の動画がもとになっています。
未だに卒業式で桜ノ雨歌うの？？わたしはちびまる子ちゃんバージョンがくそ好きです
— 梗@ドリライ5/20 (@HY_KA_kyo) 2016年3月25日
ちびまる子ちゃんの声真似桜ﾉ雨ほんと泣くわ。
— ▒りず▒ (@espressivo3027) 2016年3月2日
『ちびまる子ちゃん』らしく、可愛らしい絵と相まって泣かせます。ちなみに筆者はこの動画のせいでTシャツが涙でびしょびしょです。
【足太ぺんた】桜ノ雨 踊ってみた【オリジナル振付】
「桜ノ雨」は「歌ってみた」だけではありません。「踊ってみた」動画もあるんです。こちらは以前記事でも紹介した足太ぺんたさんの「踊ってみた」動画です。
ぺんたさんの桜ノ雨は本当にやべぇ(இ௰இ`｡)
— あや君 (@927luna_kira) 2016年2月8日
はいはいはいははいはーい！！いいすか？いいすか？熊でーす！！ぺんたさんの桜ﾉ雨の振り付けと表情と表現最高すぎて、毎回みると涙目になるのは私だけでないはず！！
個人的にこの部分好きってところを書きました！ pic.twitter.com/B7Sx1dav8S— 熊 (@kuma_kuma56) 2015年11月10日
こちらの振付は超パーティー2015ラスト演目でぺんたさん自身が振付したもの。曲の雰囲気とマッチした可愛らしい振付ですね。
インターネット時代の卒業ソング「桜ノ雨」
ボカロがまだ浸透していなかったアラサー筆者の世代にとって「ボカロ曲を卒業式で歌う」なんてことは、絶対にあり得ないことでした。
卒業式の歌といえば昔からある合唱曲が定番で、有名なアーティストの楽曲を使う学校も珍しいくらいだったんです。
出典：http://www.photo-ac.com/main/detail/94791
しかし「桜ノ雨」はもともとアマチュアだった森晴義さんが作詞・作曲し、少しずつ広めていった結果ネットで話題になり、実際に全国の学校の卒業式に歌われるまでになっています。
ホールツアー参加させて頂いたところ、全部で歌わせて？吹かせて？頂いた桜ノ雨をリコーダーでw
卒業経験があるすべてのかたへ！
卒業おめでとうございますー！
あと30秒に収まらなかった！！！！！！！！ pic.twitter.com/mCRUfWSGBp— kain@7月20日2ndアルバム発売！ (@kain2525) 2016年5月22日
桜ノ雨聞いて涙止まらない
卒業式今頃実感してる
タイムラグ激しい— りっちゃん (@1004___r) 2016年4月1日
卒業式ぶりに「桜ノ雨」聞いたらやっぱいい曲。
— やす (@guitassal) 2016年3月30日
「卒業ソング」と銘打つ楽曲は数あれど、「桜ノ雨」ほどの名曲にはなかなか出会えません。この曲がこれからも歌い継がれていくよう、心から願っています。
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