グラビアアイドル時代を振り返ってみる
2007年、栗本樺歩(くりもとかほ)はグラビア界に彗星のように現れました。その恵まれた肢体とギリギリのプレイで瞬く間にグラビアで一斉を風靡。DVDも多数出演しています。『喪失』(2009年7月24日、イーネット・フロンティア)、『愛のカタチ』(2009年10月31日、晋遊舎)、『愛のカケラ』(2010年1月27日、晋遊舎)などなど。ドーラではリンクを貼るのをためらうくらいギリギリなのでどうしてもという方は検索エンジンで調べてみてください!
そんなギリギリを攻め続けた栗本樺歩さんですが2010年(21歳の時?)に栗本樺歩としてのグラビア活動を凍結することを発表したのです。
「もう樺歩ちゃんを見れないのか!?」と嘆くファンの声を知ってか知らずか翌年「小島綾香(こじまあやか)」として活動再開。
露出は栗本樺歩時代よりも少しやさしくなったもののそのかわいさや美しさは健在!
しかし復活を喜ぶファンを尻目にDVD作品は小島綾香になってこの一本で終わってしまったのでした。どうした小島綾香!?グラビアアイドルはもういいのか??
ただ、グラビアアイドルが20代中盤に差し掛かって急にメディアへの露出が減ることは別に珍しいことではないのです。一般にグラビアアイドルの旬は短いと言われています。だって次から次へと若くて可愛い子が出てきますから。
アイドルを志した人達はおおよそ25歳くらいまでには何らかの次の道を見つけなければ芸能界ではなかなか生き残れないというのがシビアに見たところの現実でしょう。
さて、小島綾香さんです。時は流れて彼女も27歳。
彼女がなにかをやるとの噂を聞きつけて、我々取材班は「渋谷duo MUSIC EXCHANGE」へ行ってきました。
27歳の新たなスタートは歌手としてのソロデビュー
中へ入ってみると、ステージの上にはドラムやギターが設置され、小島さんのファンと思しきたくさんのお客さんが。
そう、小島さんが新たに開始する活動とは歌手活動だったのです。
薄明かりの中、バンドメンバーが登場。それぞれの楽器を構え、演奏を開始します。

演奏を始めるバンドメンバー
とても平成27年の新人歌手によるソロデビューライブの一発目とは思えない歌謡チックなイントロが流れ出しました。なんなら演歌のようでさえあります。
蝶を模したのか、赤くあでやかな衣装を着て小島綾香さんが登場。
歌いだしました―――。
予想を裏切られました。
元グラビアアイドルの歌手デビューということで、「頑張るぞ!」だとか「好きな人がうんぬん!」のようなポップスを踊りながら歌うようなものを勝手にイメージしていました。(それはそれで好きだし、楽しみにしていたのですが)
“ソロ”デビューとはいえ、歌手活動の開始自体が“じゅくぜん果実”の2015年からです。人前で歌ったキャリアはまだまだ浅い筈ですが、堂々とした歌いぶりで、イントロ通りの暗く情念の濃い曲を熱唱。歌詞はよくよく聞くと“別れた恋人(死別かもしれない)を思い続ける”“来世では離れない”みたいな歌詞です。
心の整理がつかないまま一曲目「あの時は戻らない…」が終了。
ライブの一曲目なんてノリのいい曲で始めてもよさそうなものではないでしょうか。それも、歌手人生の今後を占うソロ一回目のライブの一曲目です。
意外な始まり方にすっかり引き込まれて気がつくと3曲終わっていました。
トークを挟んで、続いては小島さんが好きな曲から3曲、春にちなんだものをカバー。
松田聖子「瑠璃色の地球」 / スターダストレビュー「木蘭の涙」 / 松任谷由美「春よ、来い」。
こ、これが本当に、うら若い27歳女性による選曲でしょうか!?
1988年生まれの小島さんにとって、「瑠璃色の地球」(1986年)は生まれる前、「木蘭の涙」(1993年)「春よ、来い」(1994年)は5,6歳の時の楽曲なのですが……。それなのに、知りもしない曲を歌っているような歌い方では全くありません。むしろ、この辺りから歌い方に一層の熱がこもってくるようです。
続いて、改めてバンドと、白いドレスに着替えた小島さんが登場、「たったひとつの愛」を生演奏で披露。この曲は小島綾香さんのソロデビュー楽曲で、小島さん自身が作詞をしているそうです。作曲は川島和哉、編曲は小島綾香、三宅彰。時代劇ドラマ「佐武と市捕物控」の主題歌となり、小島さん自身もこのドラマに出演されたそうです。
優しいピアノから始まって、進行にしたがってストリングスやエレキギターで大きく盛り上がる壮大なミディアムバラードでした。
最後のトークでは、「明るく終わりたいのに、暗い曲で終わります」「(私は)明るくないんでしょうね、人形が着飾ってるみたいな」という言葉が印象的でした。
そうして本編のトリを飾った曲は「遠く彼方のあなたへ」。死んでしまった人物が天国から、遺してきてしまった大切な人へメッセージを贈る曲。切なく、感動的な曲なのですが、確かに明るい曲ではなかったでしょう。けど筆者は、この時には、この曲の曲調にも歌詞にも、小島さんらしさを感じるようになっていました。
12曲+アンコール2曲(うち一曲は柏原芳恵さんの「春なのに」のカバー(1983年)。別の一曲は)、全部で14曲を終えてライブは終了。
The post 肌の露出で勝負していたグラビアアイドル。20代後半に差し掛かったらどうなるの?小島綾香さんの場合。 appeared first on ドーラ.