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スマホ動画が幼児に与える影響は?親子とYouTubeの正しい付き合い方

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スマートフォンをおもちゃ代わりにする興味津々な赤ちゃん

出典:https://www.pakutaso.com/20150120015post-5060.html

最近YouTubeでは幼児向けのおもちゃ紹介系チャンネルが非常に増えてきています。しかもこのジャンルで人気を博しているYouTuberは大物になることも少なくありません。この少子化の時代に、なぜおもちゃ紹介なのか?ここでは筆者なりに集めた情報を使い、その真相に迫るとともに、スマホやタブレットの動画が子供達に与える影響や、親子とYouTubeの正しい付き合い方について考察していきます。

おもちゃ紹介系YouTuber戦国時代到来!

この少子化の時代に、おもちゃ紹介系動画が人気を博しているのはなぜなのか?その理由を探っていると、YouTube世代の子供達に起きているユニークな現象などが明らかになってきました。もちろんその悪影響も含め。果たして正しい親子とYouTubeの付き合い方とはどんなものなのでしょうか?

その前にいくつかのおもちゃ系YouTuberの動画を見ていきましょう!

妖怪大辞典 第1巻はコンプリートしてるのか!?持ってる妖怪メダルをセットしながら確認レビュー!妖怪ウォッチ 全36枚+レジェンド妖怪ブシニャン

おもちゃ紹介系YouTuberと言えばまずはこの人、レオンチャンネルさん。

2016年8月現在でチャンネル登録者数79万人以上、総視聴回数14億7,000万以上という超人気YouTuberです。説明のわかりやすさや子供目線の直感的なコメントが子供たちの人気を集めています。

ハッピーセット トミカ 救急車と清掃車とジェネオ【がっちゃん4歳】TOMICA

「がっちゃんねる」のがっちゃんも、小さい体ながらおもちゃ紹介・イベントレポート動画の重鎮と呼べるでしょう。チャンネル登録者数は27万人を超え、総視聴回数は5億以上となっています。

当たりは金のけしごむ!まとまるくんシークレット さとちん

さとちんさんもおもちゃ紹介系YouTuberの1人です。チャンネル登録者数は15万人以上、総視聴回数は1億4,000万回以上。子供受けのするハイテンションなキャラが人気です。

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さとちんさんの「ネタがないからおもちゃ紹介」。

出典:https://youtu.be/BY_svzoXaPg

彼は初期の頃「ネタがない」という理由でおもちゃ紹介に方向転換をした時期もありました。それほどおもちゃ紹介は人気を得られるジャンルなのです。

とは言えYouTubeは創設されてからまだ11年。筆者のようなアラサーからすればYouTubeは最近始まったサービスです。そんなYoutubeでどうしてそこまで児童向けの動画チャンネルが増え続けているのでしょう?

なぜこんなにも幼児向け動画・チャンネルが人気なのか?

はじめは「日本国民総幼児化か?」とか思ったのですが、どうやらそれは全くの見当違いでした。

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おもちゃは高い。お金はない。それが現代の子供たちの実情です。

おもちゃは高い。お金はない。それが現代の子供たちの実情です。

出典:https://www.pakutaso.com/20160224057post-7082.html

そもそも今の親世代は子供におもちゃを買い与えるほど経済的に余裕がありません。

平成21年度の政府の調査によると、最初に生まれた子供(第一子)1人あたりの「おもちゃ・ゲーム類・携帯電子機器類」に充てているお金は、未就学児から中学生の平均で年間11,844円。幼稚園に行く前の未就園児で13,559円、保育所や幼稚園に行っている子では10,948円という結果が出ています。

YouTuberが紹介するおもちゃには数千円、中には一万円以上するものもたくさんあります。このような家計状況では簡単におもちゃは買えませんよね。

おもちゃが買えない親がどうするのかといえば、プラスでお金のかからないスマホを貸し与えてYouTube動画を見ていてもらうというものです。「別にスマホじゃなくても一緒に遊んであげればいいんじゃない?」と思うかもしれませんがね…

しかし現代のお母さん・お父さんは共働きの家も多く、子供とべったりというわけにはいきません。だからこそYouTubeが子育ての助けになっているのです。

また子供たちは同じ動画を繰り返し見ていてもなかなか飽きません。そのため子供向けの動画を作ると再生回数が伸び、YouTubeのオススメ動画にも表示されやすくなり、人気が集まるというわけです。

それに加え今の日本の経済や、家族の財政を考えるとおもちゃ紹介系YouTuberの人気は必然と言えるのかもしれません。

YouTube時代の子供達はテレビを見る文化を知らない!?

このような状況が、物心ついてからスマホやタブレットに接した世代から見ると興味深い現象を生んでいます。

YouTube世代の子供達にとっては映像はテレビで見るよりも、YouTubeで見るのが当たり前。そのため特に幼児はテレビとYouTubeの違いが理解できず、テレビのCMにストレスを感じる子供がいると言います。

どれほどデジタルデバイスが子供たちの生活に浸透しているか分かりますね。

Discover Pokémon in the Real World with Pokémon GO!

こちらは日本でも2016年7月にリリースされた『Pokemon GO』のイメージビデオです。ゲームボーイで遊んだ世代の筆者からするとこのイメージビデオだけでも鳥肌が立つくらい感動しました。

位置情報を活用して現実世界にポケモンがいるかのようにスマホやタブレットなどのデジタルデバイス上に表示、モンスターボールなどで捕まえられるというものです。

こうした世界が当たり前になれば、子供がHMD(ヘッドマウントディスプレイ)をつけてポケモンをプレイしたり、今のスマホがHMDに取って代わられるという見方さえ可能です。

最先端のデバイスを使って育った子供たちが大人になった時、いったいどんな新しい世界を作っていくのか、筆者はいまから楽しみです。

親子とYouTubeの正しい付き合い方

しかしデジタルデバイスの進化や浸透がメリットだらけというわけではありません。そこには問題もあります。

わかりやすさや面白さを追求したYouTubeの動画を、ただ受動的に楽しんでいるだけでは「自分の頭で考える・作り上げる力」が低下する危険があります。

もし世代全体でこの力が低くなれば、彼らの手で新しい世界を作ることもできないでしょう。

しかしだからと言ってYouTubeを子供から取り上げるのは少し違うような気がします。

むしろ大人がしっかりと使い方や危険性を理解し、その上で子供達に教えていく。これがYouTubeやスマホ・タブレットなどと親子の正しい付き合い方なのではないでしょうか。

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YouTubeをきっかけに「考える力」を養う。

YouTubeをきっかけに「考える力」を養う。

筆者としては子供がおもちゃ紹介系YouTuberにハマっていたら、「見るだけじゃなくて自分でも紹介してみない?」とでも言って、自分の手持ちのおもちゃの魅力を紹介させてみたいですね。

どこが好きなのか、どうすれば相手に伝わるのかなどを考えるのは、立派なプレゼンテーション教育につながりそうです。

もちろん「正しい付き合い方」は1つではありません。皆さんも自分なりの付き合い方を試行錯誤しながら見つけてみてください。

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